バンコク記 3
カオサン記(1)
カオサンは人種の堝
カオサンはバックパッカー達の聖地だ。
カオサンは朝から動き出す。
窓の下の裏通りには、もう、バックパッカー達の往来が始まっている。
フラリと表に出る、人種のるつぼだ。
通りのやや中央の店に腰を下ろし、
ビールを煽りながら通行人を観察する。
いろんな人が通る、様々な人種、世代のオンパレードだ。
95%が若者、中年が5%、よたよたしている老年は1%に満たない。
目の前を風のように通り過ぎる人、人、人.....
そんなに急ぐ理由もないだろうに、何故か誰もが早足だ。
大きなバッグを背中に背負い、
首からももう一つバッグをぶら提げ、
更に両手にも荷物を抱えている。
凄いエネルギーだ。
いろんな類の物売りもいろいろ動いている。
この時期、1日一度はスコールがやってくる。
ここの住人は実に手際よい、毎日のことで慣れっこなのだろう。
カオサン通りが一変する。
常食になってるラーメンを食べて按摩、7,8人の客。
驚いた事に、按摩をされているのは若人ばかり、それも女性が多い。
アンマリ気持ちが良いのでチップを弾む。
カオサンへはもう五、六度目になるが、
何回来ても飽きない。
ビールを飲みながら、
ただただ、ボーっと通りを眺めているだけで楽しい。
つづく