バンコク記 1

 

 

ウオーターマーケット。

宿の掲示板にあった「ウオーターマーケットツアー」に申し込んだ。

朝7時、迎えに来た案内の若者が、「ポーンです、よろしく」
タイ人と言うと、皆、動作が緩慢な印象を持っていたが、
ポーンは敏捷でいかにも聡明そうな感じの青年だ。
雑踏のバンコクから郊外へ出て一時間半も走るとバスが止まる。
もう着いたのかと思ったら、ココナツの木陰の中の売店、




一回りしてバスの近くに戻ると、ポーンが手招きする。

「これ食べてみな、美味しいぞ」 見ると、ココナツの丸焼きだ。


親父が大きな包丁で、器用にココナツの上に穴を開ける。
お腹の心配をしながら飲む、爽やかで美味しい。
5バーツ、払おうとするとポーンが、 「いいよ」 とニコニコしている。
またバスで5分もすると狭い運河に、
先端が刃物のように切り立ったボート、
「さあ、乗った、乗った」
ポーンに急かされてボートに乗り込む。



ボートはゆっくりと進むと広い運河に出た。





と、猛烈なスピードで波を切り出した。



両岸には、岸辺ぎりぎりまでせり出した民家がびっしり並んでいる。
ボートの作る波がザブンザブンと民家の軒先に届く。


両岸には、岸辺ぎりぎりまでせり出した民家がびっしり並んでいる。
ボートの作る波がザブンザブンと民家の軒先に届く。


何回か左右に曲がって小運河の船着場に横付けする。



つづく