バンコク記 2
続 ウオーターマーケット。
「二時間、自由行動です」
別天地に来たようだ。
狭い運河の中を、
物売り船と観光客の船で犇めき合いごった返している。
小母さん達が器用に船を操る。
そんな喧騒の中にしっとりした旅情を感じる。
船の上は涼しかったが、岡の上では汗が止まらない。
ビールが美味い。
直ぐ真下を船がぶつかり合いながら往来する
観光客は圧倒的に白人が多い。
プンプンとふりこぼれるエキゾチシズムを求めてやって来るのだろう。
何時間眺めていても飽きない。
安いツアー料金には余りある満足だ。
帰途につく。
見渡す限りの水田地帯を右折れ左折れする。
多分、近道か、或いは、渋滞を避けた道なのだろう、
思ったよりも早くバンコク市街だ。
つづく