この博物館で特に名高いものの一つが、 アンコール王朝の最盛期を支えたジャヤヴァルマン七世像だ。 威厳に満ち、しかも、豊かな人間性を満面にたたえる。
此処での三本の指に入ると言われている逸品、 「横たわるヴィシュヌ神の胸像」が幾ら探しても見付からない。 ガイドブックの写真を示して、「これ!」って言うと、 「今、ドイツへ行ってる」そうだ。 ダヴィンテの受胎告知が日本へやって来る世の中だ、仕方あるまい。 撮影禁止の札があったのでカメラ撮影は遠慮していたが、 彼方此方の人がカメラを構えている。 それでは、と撮り出すと係員がやってきた。 「1$です。1$で外は撮ってもいいが、中は撮ってはいけません」 素直に、1$払う。 その代わり、彼方此方撮らせて貰った。
河畔に出て夕日を拝む。
今日は何かの祝日のようだ。 人でも多く、祈りを捧げている人が多い。
ふっと夜空を仰ぎ見ると日の丸が翻っていた。
帰りに昨夜の日本料理店へ直行。 熱燗と納豆マグロだ。 話しかけて来たのは客と思ったらこの店のマスターの弟さん、 日本からお仕事できているらしい。 「最近、この辺りで強盗が出たそうです、特に日本人が狙われます。 気を付けて下さい」 との事だ。 「このお店の子はみんな可愛いいですね」 「そうなんです、もう、選り取り見取りなんです」
だそうだ、確かに可愛い子が多い。
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