タイ・カンボジャ記14

この博物館で特に名高いものの一つが、
アンコール王朝の最盛期を支えたジャヤヴァルマン七世像だ。
威厳に満ち、しかも、豊かな人間性を満面にたたえる。



























此処での三本の指に入ると言われている逸品、
「横たわるヴィシュヌ神の胸像」が幾ら探しても見付からない。
ガイドブックの写真を示して、「これ!」って言うと、
「今、ドイツへ行ってる」そうだ。
ダヴィンテの受胎告知が日本へやって来る世の中だ、仕方あるまい。
撮影禁止の札があったのでカメラ撮影は遠慮していたが、
彼方此方の人がカメラを構えている。
それでは、と撮り出すと係員がやってきた。
「1$です。1$で外は撮ってもいいが、中は撮ってはいけません」
素直に、1$払う。
その代わり、彼方此方撮らせて貰った。

河畔に出て夕日を拝む。











今日は何かの祝日のようだ。
人でも多く、祈りを捧げている人が多い。

ふっと夜空を仰ぎ見ると日の丸が翻っていた。



帰りに昨夜の日本料理店へ直行。
熱燗と納豆マグロだ。
話しかけて来たのは客と思ったらこの店のマスターの弟さん、
日本からお仕事できているらしい。
「最近、この辺りで強盗が出たそうです、特に日本人が狙われます。
気を付けて下さい」
との事だ。
「このお店の子はみんな可愛いいですね」
「そうなんです、もう、選り取り見取りなんです」







だそうだ、確かに可愛い子が多い。



   





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