タイ・カンボジャ記7

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終日海。







前を行く人を眺める。
みないい表情をしている。



















人間の顔はみんな素晴らしい。
右から来た顔と、左から来た顔が同じ、そんなもある。
このビーチの西から東の端までが散歩コースになってるのだろう。
牛も通る、前にも後にも人間はいない。





飲んで、本を広げ、昼寝。
ふっと、見やると、お父さんとお嬢さんらしい。





午後、
蝦蛄売りの女の子と話し込む。
初めて使った「指差し会話の本」、これは優れもンだ、
結構、話が出来る。
約1時間、かなり立ち入った事まで話してしまった。
「指差し会話の本」が誘導してくれるのだ。





真摯で気立ての良い子だ。
こんな子を奥さんにした男性は最高だろう。
酔いのせいかもしれない。
こんなことで住み着いてしまう男が多いのだろう。
明日も11時に来ると言う。

右から左から、いろんな売り子が通る。









子供達が水辺て戯れる。
子供達には見栄も外聞も無い、恋の駆け引きも無い。









5時に髭が迎えに来た。
例のレストランによるとSが飲んでる。
お相手をして宿に戻りカレーライス。

夜中に突然腹痛、10度くらいトイレ。
この10年来、こんなのは初めてだ。

2/6
お粥も喉に入らない。
コーンスープ、
これはこれからも持ち込み品のリストに加えて良い。
約束の浜辺には行けそうも無い。
Sが、「俺は行って来る」と出掛けて行った。
終日横になっている。

夕方、Sが戻る。
11時ごろ、現われたそうだ。
「英語、話せるか」
と聞いたら、
「話せない」
と言うので何も話をしなかった、そうだ、つれない奴っちゃ。
30分くらい居て帰って行った、そうだ。
河豚の刺身を作ってくれたが、流石に喰えない。

2/7
数えてはないが、この旅の半分は体調不良かな。
アンコールワットへ来たネットの友人が今日此処まで来る。
朝、イエロウラーメン。
昼、スパゲティ。
おやつに茹で卵を食べてる途中で念の為にインターネットカフェでメールすると、
何と、
「もう、着いてるよ」
慌ててホテルへ。

ロビーに入ると若い日本人親子連れが居る。
声を掛ける。
「日本から?」
「はい、そうです」
奥さんが答えた。
ベビーカーに赤子だ。
こんな僻地へ、
今からインターナショナル化を躾けて居るのかも知れない。

フロントでこれこれこういう人に面会したい、
と言っても判らない。
「本日、日本人はこの人しか居ません」
と言う写真付のカードを取り出した。
全く知らない日本人。
もしかしたらホテルを間違えたのかもと一瞬不安が過ぎる。
しかし、今さっき日本人親子連れと話したばかりだ。
自信を持って、粘る。
パソコンは有るようだが、捲っているのは紙カード、
次々に何枚か取り出す。
さっき「日本人は一人だ」と言ってたのに何人かの日本人のカードを取り出す。
全くいい加減なもんだ。
何枚目かでやっと見付かった。
ファーストネームで言ったのだが、
ラストネームからのフルネームで登録してあった。
これがトラぶった原因らしいが、
シアヌークビルでベスト3に入るホテルでこの有様だ。
シアヌークビルが国際観光地になるのは程遠いいぞ。

2/8
ホテルの近くのビーチを案内する。
私が何時も行くところはビーチの東端、今日のビーチは西の端、
こちらは白人が多い、人も多い。



至近距離に美女が屯す。
余りの至近距離過ぎてかピントが合わない。





トップレスの若い子も居る。
目の前なのに、面と向ってシャッターを切るに忍びない。
先方はそんな事を全く気にしていない様子なのに・・・

青春を謳歌している。
我々にもそんな時代が有ったのだ。
クレオパトラも楊貴妃も小野小町も在原業平もそうだ。









みんな直射日光をまともに浴びている。
どうなってしまうのだろう、なんて老婆心。

名前入りの腕輪を作るという子供達が来た。
全くの手作り、目の前で編み出す。



ものの10分くらいだろうか。
漢字のを注文してみたが出来ない、
英文字数字だけを習練しているらしい。



女の子と男の子、或いは兄弟姉妹がコンビになってる。
女の子と男の子のコンビ、
女の子が注文とると男の子が編み出す。

2/9
友人をバス停まで送る。
バス停で流暢な日本語で話し掛けてきたカンボジャ人の小母さん、
バス会社の副社長だそうだ。



相模原市に家があり、ご主人と娘さんは日本に住み、
彼女はプノンペンと相模原を行ったり来たりだそうだ。
辺りの人達に次々に何か指示する。
物凄いエネルギーだ。
「何か有ったら何でも良いから電話を頂戴」
と名刺を呉れた。

続く

   



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