タイ・カンボジャ記8

2/10
今日は嫌に蒸す、雨季が近付いてきたのだろう。
こんな時に限って停電、此処へ来て始めての停電だ。
ファンが廻らない。
弁当のサンドイッチを買って来てビーチに出掛けようとしたら、
電気が点いた。

折角だからと玄関前のベンチでバイタクを待つ。
これまたこんなときに限ってバイタクがやって来ない。

同じ宿に居る50台?男性が話し掛けてきた。
カンボジャに極めて詳しい。
カンボジャ側からカオヴィラハーンへ入れるのだそうだ。
カオヴィラハーンの聳え立った崖の上から遥かカンボジャを望んだのは
もう7,8年前になる。
しかも、あの崖の下にゲストハウスがある、と言う。
更に、今はコーンの滝のラオス側まで行けるのだそうだ。

そうこうしている内にビーチに行きそびれた。
写真をプリントしに行く。
コンパクトフラッシュメモリから直にプリントが出来る。
ただ、メモリから焼き付けたい画像を選ぶのが大変だ。
1時間で焼き上がるとの事で近くのインターネットカフェ。

2/11
いつものマンゴ売りの女の子が元気に声を掛けて来て側に腰を下ろす。
「ハ−イ」
「ハーイ」





「マンゴ、買ってよー」
とねだられる。
まだ10歳にはなってないだろうが、
もう一人前の顔だ。
私は果物を余り食べないが・・・
1$で二個。
丁度、三人の子が居たので、
「みんなで食べな」
と上げる。







と、一人の子が、
「持って帰っていいか」
と言い出す、他の子が、
「ブー」
三人では勘定が合わない。
器用に皮をむいて食べ出した。

次に来たのは腕輪編みの姉妹、



これも1$で二つ、
この間と同じ様に、娘と娘の悪友の名前を頼む。
姉妹が向かい合って編み出した。





妹の方が直ぐ飽きて放り出す。
姉の方が、暫く、なだめすかしていたが、
「いいよ、一人でやるから」
と柱に括りつけて編み出した。
妹は、まだ、5歳に満たないのでは・・・
それにしても、カンボジャの子供達は良く働く。

2/12
午前中から外が騒がしい。
国王が前の道を通るのだそうだ。
炎天下に動員された小学生達が並んでいる。









待ち草臥れた子供達が列から離れててんでんに遊び出す。





何か合図があると一斉に整列、また飽きると遊び出す。





そんな繰り返しをしているうちに何台目かのパトカーに続き、



国王がお通りになる。



満顔に笑みを浮かべ両手を開く。
シアヌーク元国王には27人の子供さんが居て、
その中でも、
フン・セン首相の息が掛かった現国王が跡を継いだ、
との下世話がある。


何時ものレストランに行くと、
Sとヨット屋さんが、一つ間を置いたテーブルで、
お互いにソッポを向いて居る。
なんでも、歴史の真実について意見が分かれたらしい。

続く

   




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