メコンに沿って(6)

オピウム博物館(阿片博物館)

ゴールデントライアングル、かってこの地は世界最大の麻薬密造地帯だった
其の名残が博物館として残されている。
 阿片に纏わる資料、原料となるケシの栽培法、
阿片の製法、吸引機具、組織の人物、麻薬貿易の古書類、
阿片常習者の蝋人形、等々、往時の面影が所せましと陳列されている。

彼等は枕に凝ったらしい、様々な枕。










係員に、冗談交じりに、
「阿片が欲しい」
と言うと、顔を背けた。
民族衣装の少女達が写真客目当てに三々五々屯している。



「タイ北部の少数民族の少女の写真が撮りたい」
がタイでの大きな願望の一つだったのだが、シャッターを押す気にならない。
自然の中の自然の少女達を、と抱いていたイメージとはかけ離れた、所謂、ヤラセだ。
被写体となってもらう代償を支払うのは当然であり、
そんなことに拘るこちらが偏狭なのかも判らない。
 どの一人一人も純朴そのもの、あどけない笑顔の少女達だ。
素直に小銭を払って上げれば、子供たちはどんなか喜ぶのにとは思うのだが...


メーサイ

ゴールデントライアングルからバスで30分、
ミャンマーとの国境の町、メーサイに着く。 
大通りには中央分離帯も有り、かなり大きな街だ。
暑さとバスの振動で調子がおかしくなった私は中国風のレストランで一休み。 




チェンセーンに戻る。
宿の前に大型の観光バスが止り、白人の一行がゾロゾロと店に入って来る。

 

中には駆け込んで来るのも居る、カウンターの並んでトイレ使用料を支払っている。
白人ばっかりだ。

つづく