メコンに沿って(14)

郊外のお寺、扉の金銀色細工が見事

 







  

 



お寺の裏はメコン(支流?)が流れる。



ラオス料理店でラオスカレー、春巻でビールを三本。
がらんとした店の中にラオスの織物、竹細工が無造作にぶら下り、
時々、鶏も店の中に入り込んで来る。
時間が止まった様だ。

フェサイで一緒に食事したイギリス青年にばったり逢う。 
彼はあのスピードボートでメコンを下って来たのだと。
若者は羨ましい。
食事を誘うと、
「残念だけど、先約が・・」
と両手を掲げ、別れてゆく。


物凄いラオス式按摩

腰が痛み出した。
当たるも八卦、当たらぬも八卦で、ラオス按摩。
葦簾張りの部屋に薄い布団が敷いて有る。
扇風機を片手にぶら提げてきた老人に近い太目のおばさんが、
「横になれ」
と言う。
半分、ラオス美人を期待していたのに...

  

足の裏から揉み出した。
足の間に膝を入れて仰向けになった足の先から丹念に揉み上げる。
始めは皮を鞣すように擦り、何処かでツボを抑える。
アバラ骨を一つずつ探ってゆく。
今度は、腹ばいになった背中に、おばさんが全身が乗り上がった、
不思議な事に重さを感じない。
いわゆる、ツボに乗っかっているのだろう。
膝と手と足の指で急所を抑える。
背骨の一本一本の間をなぞるように、緩急を付けて、体中の関節をポキポキ鳴らしてゆく。
痛いと心地よいの中間を行ったり来たりだ。
日本でも按摩は常習だが、これほどの按摩は経験無い、
いかにも、按摩をやったと言う感じなのだ。

屋台をぶらぶら冷やかして宿に戻る。

 

 

つづく