アンコールワット記10

East Mebon、Ta Som、Neak Pean

東メボンは、
元々、今は涸れてしまっている東バライ(貯水池)の中央に浮かんでいた寺院だ。

おやおや、このライオンは歯を剥き出してる。
お前は入れないよってな感じだ。



 

もう足が思うように動かなくなって来た。
ぐるりと周囲だけ廻る事にする。

 

四隅に巨大な像が周囲を見据えている。



 


タ・ソムで息を吹き返した。



同じ寺院でも場所によって窓の造形が異なる。
下の写真のように、採光、通風、だけでなく、
デザインだけが目的で作られた窓もある。
めくら窓だ。





何と福福しいのだろう。
今までのデバターはどちらかと言えば四角に近い。
頬の丸みが何とも言えない。



  

左のデバターは鏡をかざしているようだ、
右のデバターが手にしているのはペット?縫いぐるみ?或いは玩具?
兎も角、手にしている物、髪型、耳輪、腕輪、どれ一つ同じものが無い。
当然、同じ顔は無い。
今まで同じように見ていたが胸の膨らみ方も少しずつニュアンスが異なる。

 

右のデバターは一寸毛色が違う。
違う時代のものだろうか。
もしかしたら男性かな。

 

出口で飲み物を売っている女の子、
さっきのデバターの様に福よかだ。
コーラ一本1$、
出口を出てもう一度引き返してコーラ二本2$で買う。
コーラよりも写真に収めたかったのだ。

 

この笑顔、カンボジャ人の素朴、純朴、底抜けな明るさを代表している。


Neak Pean
「からみあう蛇」の意、
池の中央の祠堂の基盤に二匹の大蛇がとぐろを巻いている。
治水に対する信仰と技術を象徴する寺院。
当時の高度な治水技術の粋を凝らしている。



祠堂の側へ近寄りたいが足が言う事をきかない。
池の周囲を一周するにとどめる。

 

この池の水は聖水であり、多くの人々の病を癒したとも言う。



涸れ池に浮かぶ神馬、
難破した男達が辿り着いた島には美しい乙女達、
その乙女達は人食い女が化けていたのだ。
或る夜、ランプが語る。
「あなた方は人食い女に食べられる運命にある、
もし助かりたいのなら浜辺へ行ってヴァラーハという馬に乗り逃げなさい」
このヴァラーハこそ観世音菩薩の化身だったのだ。
こんな伝説のある神馬、
首や脚に必死に取り縋る人々が刻まれている。

続く